久しぶりにラノベを買いました。
最初に購入したのは新刊コーナーにおいてあった
「その白さえ嘘だとしても」
帯には「いなくなれ、群青」待望の第2弾。16万部突破!
とか書いてあり、表紙もイラストもなかなか好み。
そしてミステリーということで、購入。
あらすじとしては、階段島に住む少年少女たちの、
心の葛藤と、島に隠された真実を少しずつ暴いていく物語。
視点がころころ変わり、最後に混ざり合い、なるほど。
という落ちが待っていますが、正直、読む途中で落ちがわかってしまうので、
最後には、「あー、やっぱりそういうことなのね」という答え合わせで
終わってしまう感が否めませんでした。
当事者にとっては偶然であっても、違う視点で見れば必然。
そんな感じの話の流れです。誰が死ぬこともないので、
如何せん物足りませんでした。感情移入しまくってたキャラが
死んだときの絶望感がほしかった!w
もう、キャラ同士が知り合っていて、そのあたりに深く触れられずに
話が終わっていたので、そういう作品なのかと納得していたんですが、
その後に読んだ「いなくなれ、群青」
合点がいきました。
本当は最初に「いなくなれ、群青」を読みたかったんですが、
「その白さえ嘘だとしても」を買った本屋にはおいておらず・・・。
読み終わった後に、別の本屋で「いなくなれ、群青」を買いました。
シリーズ物というのをもっと深く考えればわかったはずなんですが、
「いなくなれ、群青」が、始まりの物語です。
話の中核になる少年と少女が出会う話。
島のルール。
周囲の人物紹介。
そのあたりが、「いなくなれ、群青」で説明されていました。
メインヒロインの真辺由宇がぶっ飛んだキャラで
なかなか楽しめました。
どこまでも真っ直ぐで、武器や必殺技を持たないヒーローのような
そんな性格にもかかわらず、時折見せるしおらしさのギャップに
やられます。
サバサバしていて、間違っていることは「間違っている」と言える。
しかし、空気や相手の気持ちを察することができないので、
言動がまわりとの軋轢を生んでほにゃらら
そんな感じの、実際にいたらとんでもなく面倒くさくて、
なにかの病気なんじゃないかと疑ってしまう人。
ただ、フィクションの世界ではこのぐらいとがっていないと生きていけないでしょうね。
という感じの、ハルヒから我が儘さをとったような女の子です。
全体を通してもう少し「人間としゃべってると思って読んでたら、実は相手は犬だったでござる」とか「主人公が20歳ぐらいの青年だと思っていたら、実は60歳ぐらいだった」とか。そういう驚きが欲しいような感じがしました。
きれいにまとまってはいるので、冬場に暖かいコーヒーを飲んで
「ホッ」とするような雰囲気を味わいたい人にはお勧めかもしれません。
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